応援
いつもとかわらない放課後。
いつもとかわらない校舎。
いつもとかわらない・・・
怒鳴り声・・・。
「くぉ〜〜らぁ〜〜!!
!!
どこ行きやがったぁ〜?!」
怒鳴り声を上げるのは庄司慎吾。
彼をここまで怒らせたのは・・・
彼の幼馴染、
だった。
彼が怒る理由・・・。
それはほんのささいなこと
が慎吾の頭の上に黒板けしを落としただけ
・・・それも2個。
ごめんという彼女の顔は笑いをこらえるために
真っ赤になっていた。
そして慎吾が睨むとスタコラサッサ〜と
口に出しながら逃亡した・・・。
・・・30分も前のことだった。
そして今も慎吾は真っ白になったままの頭で
逃亡犯をおっている。
「はぁ〜っ、はぁ〜っ・・・見つけたぜぇ
!!」
慎吾がやっとのことで
を見つけたころ
もう、外は暗く校舎には誰もいなかった・・・
そして
は・・・眠っていた。
「おいっ!起きやがれっ!!」
慎吾がそういいながら肩を揺すると
は眠そうに目を開けた。
そうして慎吾が怒鳴り声の嵐を浴びせた
「てめぇ〜っ!人がいるとこで黒板消したたいてんじゃね〜よ!!」
「だって慎吾が下と〜るなんてわかんなかったんだもん!」
「そういう問題じゃねぇ!!」
「じゃあ、どういう問題よ!!」
「・・・」
「・・・」
沈黙が続いた後、
が口を開いた。
「もう慎吾なんてしんないよ〜だ!!」
「なに逆切れしてんだよ!!それはこっちのセリフだっての!!」
家の方向が同じなので一緒に帰っているように見えるが
あれから二人ともなにも話していない・・・。
次の日、学校でもなにも話さなかった・・・。
そんな日が3日ほど過ぎたころ
はある張り紙に目を向けた・・・。
それは秋期総体のお知らせの張り紙だった・・・。
『俺の活躍ぶり見に来るんだろぉ?』
慎吾はサッカー部。
そして
はアート部・・・。
高校に入って一昨年も去年も欠かさずに
は応援にいっていた。
(慎吾達のチームは強いし私なんかが応援に行かなくても・・・ね?)
それに喧嘩中とあって慎吾とは顔を合わせにくい、と
は気にはなるものの行かないことにした。
10月15日、総体当日・・・。
(
の奴なんで来てねぇんだよ!)
慎吾は
のことが気になってしまっていた。
ボールを蹴るものの位置はまったく違う方向に飛んでしまう・・・
そうしてもう何点も相手チームにゴールされただろう・・・
は教室にいた・・・。
(慎吾・・・大丈夫かな・・・)
シャーペンの芯もこうして何本も折る・・・。
行かないと決めたのに試合が気になって仕方がない
は
応援に行っている友達に状況を聞こうと
ケータイに手を伸ばした時・・・
目の前にあるケータイがなりだした。
「もしもし?」
電話にでると
は信じられないことを聞いた・・・。
電話の相手は今自分がかけようとしていた友達・・・。
教えられたのは今もっとも
が知りたかったこと・・・。
聞いた内容は慎吾達が・・・負けているということ・・・。
それだけを聞くと
は駆け出しいていた。
(私はなんでこんなとこにいるの?)
(慎吾たちが・・・慎吾が・・・負ける?)
(負けないで・・・慎吾・・・)
自転車に乗り
は思った・・・願った。
試合会場に到着すると
はグランドを見た・・・。
慎吾達が必死にボールを追いかけている姿を・・・
相手との差は8点・・・。
応援している友達が
に気づき話しかけて来る・・・。
話のほとんどは諦めのことば・・・。
の瞳から涙が零れようとしたとき
前半終了のホイッスルが吹かれた・・・
休憩場所に入ると見覚えのある顔が・・・
よく見慣れた顔が泣きながら慎吾に歩み寄った。
「おせ〜よ!」
(ったく・・・)
「・・・」
「なに泣いてんだぁ?」
「・・・ごめん」
「なにがだよ?」
「この間のこと・・・」
(・・・そんなことかよ)
「もぉ〜怒っちゃいねぇ・・・」
慎吾がスポーツドリンクを飲み干しながらいうと
は少し微笑んではっきりといった。
「がんばって!負けたら覚悟しといてよ!!」
(おせ〜んだよ!)
慎吾はそのことばにニヤリと笑った・・・。
「あったりまえだっつ〜の!!」
ベンチから立ち上がりながら今度は慎吾が
にいう。
「お前こそ試合終わったら覚悟しとけよ?」
えっ、と
が聞き返す前に後半が開始された・・・。
休憩後、慎吾は波に乗っていた・・・。
絶好調という波に・・・。
(あぁ、俺はあいつが来るのをずっと待ってたのか・・・)
慎吾はベンチで自分を応援している
に目をむけ、ボールを追った。
(俺・・・あいつに惚れてんのか?)
「慎吾〜っ!後3点差だよ〜〜っ!!」
の声が開場に大きく聞こえる・・・。
(俺はこいつの・・・
の応援が欲しかったんだな・・・)
そうこうするうちに差はなくなり
両者まったく譲る気はない
ボールは相手から相手へ・・・そして慎吾のもとへ
(もう少しでゴールだよ!!)
「慎吾〜っ!お願いっ!決めて〜っ!」
の声がより大きく聞こえたとき・・・
慎吾はゴールを決めた。
試合終了をつげられ歓声が響く・・・。
チームでは肩を組み合って喜び、友達もぴょんぴょんと
飛びながら拍手をしている。
整列して戦った相手と握手をかわし
ベンチに戻る前に
慎吾はグラウンドの真ん中で
にいった。
「好きだぜ!
!!」
涙をながす
に慎吾は笑いながらこういった
「覚悟しとけっていったぜ、返事は?」
ゆっくりと顔を慎吾に向けて
も慎吾にいった
「私も・・・好きだよ。慎吾。」
そういって二人は笑いあった・・・
秋ってよく恋が終わる季節っていうけど・・・
そんなのうそ・・・。
だって私たちはこれから付き合っていくのだから・・・。
あとがき
慎「駄文だな・・・」
R「そうだね・・・」
啓「認めたか?」
R「うるさいよ!」
涼「次回は俺が出てくるといっていたが・・・」
R「そうですよ、涼介さん?」
慎(ご愁傷さん・・・)
啓(アニキ・・・がんばってくれよ)
慎「苦情はメール、感想はBbsで頼むぜ!」