【プロローグ】
ゲームをしないか?
夢の中で、黒い影が僕に告げた。
声からして男性であろう、その影に僕は首を傾げる。
「なんのゲームなの?」
もともとゲームは大好きだ。
だから、僕はゲームの内容が知りたくて何気なく聞いた。
その質問に少し空気が震えた。
男が笑っているのだろう。
この夢の空間には、何もない。
ただ白い空間に、僕と影だけの男がいるだけ…。
空気の震度が止む。
笑い終えた男の視線を感じた。
「参加されるのですね?」
再度問われたことに、僕は訝しげながらも頷いた。
これが、間違った選択だったことを
僕は、男の次の一言で悟った。
「負けの代償は、あなたの大切な方々の命です。」
―僕は、なんてことをしてしまったんだろう。