300hit☆あすか様からいただきました☆
きみといっしょに(京一)



「ねぇ京一」
『なんだ?』
「遊園地行きたい。」

ここは京一の家。

ちっちゃい時からずっと一緒にいて、いつのまにか付き合うことになった私たち。
”付き合おう”って言いだしてもう3ヶ月になるのに、付き合う前と何も変わらない。

『なんで。』
「なんでって…うちら付き合ってもう3ヶ月だよ?」
『だな。』

京一はあまり興味がないのか、ソファに寝転んで車の専門誌を読みながら素っ気のない返事を返した。

「ぜんぜん付き合ってるっぽいことしてないじゃん。」
『ぜんぜん?』

ぴく、と眉を寄せて京一が雑誌を読むのをやめ、ソファに寄りかかっていた私の首に腕を回す。

『ぜんぜんじゃねぇだろ。』

そう言って私の頬にキスをした。私も京一の頬にキスを返す。

「んー、そういうのじゃなくってさー」
『なんだよ。物足りないのか?』

京一はもう一度私にキスをした。今度は唇に。
一瞬の隙をついて、京一の舌が私の口の中を犯す。心地の良いそれに、思わず身を任せてしまった。
無防備な私の体をぎゅっと抱きしめて、シャツの胸元からするりと手を入れる。
柔らかく敏感なところに冷たい手が触れて、はっと我に返る。

「そぉじゃなくて!」

耳の横にあった京一のおでこをぐいっと手で押し退ける。

「デートっぽいデート、したことないじゃん?」
『…わかったよ。どこ行きたいんだ?』
「東京マジカルランド。」

千葉にあるのに東京って名前の、日本人で知らない人はいないくらいの有名なテーマパーク。

『やっぱり却下。』
「なんでよぉー!」
『遠い。』
「高速乗ればそんな遠くないでしょ。」
『タイヤ減る。』
「走り屋めー。私よりタイヤが大事かっ!」


『……わかったよっ!』


最後の台詞が効いたらしい。やっと観念した。

『明日行くぞ。』
「ぅえ!?早いよ!」
『俺はこうと決めたらすぐ行動しなきゃ気が済まないんだ。どうせ明日休みだしな。』
「うー…わかった。」

一応、連れて行ってもらえることになったが、その夜、京一は明日が早いと言ってすぐ眠ってしまった。
かまってもらえなくて少し寂しい。背を向けたまま眠る京一のTシャツを握る。

(せっかく久々のお泊りなのになぁ…)

…ちょっと後悔した。


―――翌日。
現地に着くなり、昨日の後悔はどこかに飛んでいってしまった。

「すっごーーーい!!」

きれいなメインエントランス、色とりどりの風船、見ているだけで楽しい気分になるショップ、高くそびえるお城。

「見て見て!あれ可愛い!!あっ!あれなんだろう?行ってみようよ、京一!!」

今までに無いくらいの私のはしゃぎ様を見て、京一は小さくため息をついた。

『なんでそんなに喜べるんだ?』
「だって、私ここ来るの初めてなんだもん!」
『…そうか』

京一は唇の端を少しだけ上げて笑った。

『これだけの優香の笑顔が見られるんなら、こういうのも良いかもな。』


「……京一、これ乗ろう!」

京一の台詞が聞こえなかった訳じゃない。
ただ、顔が真っ赤になっってしまったのを悟られたくなくて、とっさに話題を変えたのだった。



『これに乗るのか…?』

京一の手を引いてつれてきたのは、白い大きな建物の前。
このテーマパークでも人気の、暗闇の中を駆け抜けるジェットコースター。

「ほら、早く乗ろうよ!」
『いや、俺はいい。』
「??なんでよ?もしかして、ジェットコースター苦手?」

下から覗き込んだ私の視線を、京一はふいと斜め下にはずした。
その姿を見てピンと来ない人はいないだろう。

「……マジ?」

視線をはずしたまま俯く京一。

「いつも夜のいろは坂、猛スピードで駆け抜けてるくせに?」
『…それとこれとは話が別だ。』

私はつい、口の端から小さく息を漏らしてしまった。

「…ふふっ」
『優香、今笑っただろ。』
「笑ってないよ。」
『まぁいい。違うの乗ろうぜ。』

京一はそう言って反対側に歩き出した。笑われてもこれには乗りたくないらしい。


私はその背中をつかんで、振り向いた京一の顔を見上げ少し瞳を潤ませた。

「どうしても…だめ?」

(必殺、おねだりフェイス!)



『…そんな顔してもダメだ。』
「ちぇ。」
必殺の筈のおねだりフェイスは、容易く崩れ去ってしまうのであった。




―――そして。
「あー楽しかったねぇ♪」
『・・・・・・』


あの後30分口論になった挙句、京一がじゃんけんに勝ったら乗らない、ということになったのだ。
しかし運は京一の味方をしてはくれなかった。
暗闇を突き進むコースターに揺られ、とてもグロッキーな顔をしていた。

あとで嫌いな理由を尋ねてみたら、京一曰く
『自分で操作できないから怖い』
そうだ。わかるようなわからないような…。

その後、あちこち見て回っていると小さなお店を見つけた。
どうやらテーマパークのキャラクターになりきれる帽子を売っているお店らしい。
(京一があんなのかぶってたら…)
やばい。
すごい見たい。

「京一。」
『なんだ?』

どうせ断られるのは判っているので、無理矢理腕を引っ張り店に入る。

『おい、何だよ急に。』

京一は帽子を物色する私の背中に問いかけた。
どうやらまだ私の中に芽生えた好奇心に気付かないらしい。
(やっぱこれでしょう)
私は大きなねずみの耳と、赤いリボンのついたカチューシャを京一の頭に乗せた。

『…何の真似だ?』

京一の金髪に赤いリボンが映える。
が、その短髪にとても似合ってるとはいえない。

「あははははっ!京一、可愛いよ」

私は笑いながら、京一の映っている鏡に笑顔を落とした。
鏡の中の京一は、不機嫌…というかむしろ呆れている様子だった。

『優香のが似合うと思うぞ。』

京一がさっきまで頭に乗せていたカチューシャを、私の頭に乗せた。

「やだよぉ、もうこんなのする歳じゃないって…」

すぐに外そうとした私の手を、京一が上から押さえた。

『可愛いぜ。』

耳元で京一が囁く。

「……ばか」
『それ、買ってやるよ。』

私の頭からカチューシャをとって、京一はすたすたとレジへ向かってしまった。

「ちょっ…京一!」

会計を済ませて、値札の上にシールが貼られたそれをもう一度、私の頭に乗せた。

「…いいの?」
『いらないんだったら俺が着けるぞ』
「そんな京一やだ。離れて歩く。」
『じゃあ着けてろ。』


京一と繋いだ手とは反対の手で、自分の頭に乗ってる大きな耳に触れる。
(可愛いぜ、だって。普段そんな事言わないのに。)
さっきの台詞を思い出して小さく笑みをこぼした。

「京一、ありがとね。」
『あぁ。』
「ねぇ京一、可愛い?」
『…何度も言わせるな。』

心なしか繋いだ手が少し、暖かくなった。


―――時間はあっという間に過ぎて往き、もう辺りは街灯の光が揺らめく時間になった。

あのあとも、いろんなアトラクションに乗ったり(メルヘンチックな乗り物に京一はすごくミスマッチだったけれど。)、美味しいものを食べたり、お土産を買ったりして過ごした。

「見て京一!パレードだ!」



色とりどりの電飾をつけた大きなフロートが、次々と目の前を通り過ぎていく。

「きれいだねー…」
『あぁ…』

ついつい見惚れてしまって、率直な感想しか出てこない。
きらきら光る空気の中で、今日一日の思い出がよみがえる。

『…ごめんな。』
「え?」

京一がパレードのほうを見ながら口を開く。

『いままで何処にも連れてってやんなくて。』
「…いいよ、別に。私、京一とだったらどこでも楽しいもん!」

繋いだ手にぎゅっと力を込める。

『俺もだ。』

京一も手を握り返した。

みんながパレードのほうを見ている隙に、こっそり、キスを交わした。

「…でもたまには、どっかつれてってね。」
『…あぁ。』


*Fin*

◆あとがき◆

…RAYさん、どうでしょうか。
ほんっとへっぽこで申し訳ないです!
こんなんで良ければRAYさんのみお持ち帰り可ですので。(・∀・)つドゾー

京一inディ●ニーラ●ドのつもりで書きました。
行ったことなかったら解りづらいかな…?
管理人は結構よく行くんですが、一緒に行く友達が絶叫苦手なんで久しく乗ってません。
乗りたいなー(話脱線)


☆感想☆

あすか様、ありがとうございましたです!
とっても嬉しいRAYです!
私のほうが駄文です!いえ
あすか様と比べたらゴミです!
京一さん・・・優しいですね(ぽっ)
皇帝様〜〜っ・・・(昇天)
本当にありがとうございます!
大切に大切にしますです!!